フィラリア予防って、なぜ、蚊がいなくなってもするのぉ...?
フィラリア ( 犬糸状虫 ) が蚊から感染することはご存じですね。また今日、フィラリア予防薬としては月に1回
内服して頂く薬が主流となっていますので、その概要を説明します。

まず、フィラリアの感染とその経路、機序などを図を示してご説明します。

犬の体内 〜 フィラリア感染犬
    

     フィラリア成虫 ⇒ 卵 ⇒ 子虫 脱皮を繰り返す... ⇒ 3回ほど脱皮

    
  
  

蚊 ( 蚊が犬の血を吸血し、蚊の体内で感染型子虫〜F型子虫となります。)

  
  

犬の体内 〜 フィラリア感染犬 or フィラリア未感染犬
   

    皮膚表面 ⇒ 皮下組織 ⇒ 皮膚結合織 ⇒ 毛細血管 ⇒ 血管...右心房 & 右心室 & 肺動脈に寄生
                         
ここにフィラリア予防薬が作用します!!
   


このような経路でフィラリアの感染が成立します。

次にフィラリア予防薬の作用するポイントですが...

蚊が吸血することで、結果的にフィラリアが感染します。蚊の体内でフィラリア感染子虫( F型子虫 )となり
吸血を介して犬の体内に侵入し、F型子虫が皮膚 ⇒ 皮下組織 ⇒ 皮膚結合織 ⇒ 毛細血管へと侵入、段々と
大きな血管に移動します。

フィラリア予防薬の成分は血管内に浸透して血管内のF型子虫を駆除します。犬にフィラリア予防薬を服用
させると血管内には有効成分が行き渡っています。しかし、F型子虫が毛細血管、その他、大きな血管に
侵入するまでに20〜45日ほど時間がかかってしまいます。

そこで、完全にフィラリア予防を行うために蚊に刺されてから1〜2ヶ月後まで予防薬を服用しないといけ
ない訳です。予防を怠るとF型子虫がフィラリア成虫になり、血管内に寄生してしまうことになります。

〜 ポイント 〜

F型子虫が血管に到達するのに1〜2ヶ月程度、時間ががかかる。

フィラリア予防薬の服用はF型子虫の感染後、1〜2ヶ月程度遅らせて服用させる必要がある。

予防薬を服用すればその薬効が血管内に25〜30日程度保たれる。

蚊の発生が終了して1〜2ヶ月後までフィラリア予防薬を服用する必要がある。

ここで注意して頂きたいことは...
『フィラリア成虫にはフィラリア予防薬が作用しない。』点です。
あくまでもF型子虫に対して作用します。